CPUやグラボ、そしてSSDなどに見られるヒートシンクという、機器の放熱を助けるために設置するものですが、高級なメモリにもヒートシンクが取り付けられたものがあります。メモリってそんなに熱くなるかな?なんて思いますが、実際メモリにヒートシンクはあったほうがいいのか?ということを書いていきます。
ヒートシンクが必要な場合
通常のメモリの使用範囲の作業をするのであれば、そこまでメモリの温度は上がりません。しかし、メモリをオーボークロックして使用するとなると、温度上昇が見られ、冷却も必要となってきます。つまりメモリのオーバークロックをするならば必要になる可能性があります。
メモリはどんな時にオーバークロックする?
メモリのオーバークロックによる恩恵のある作業は以下のものです。
動画のエンコード
動画のエンコードでオーバークロックにも恩恵が少し受けられます。動画のエンコードによる作業効率がアップして、時間短縮にも繋がります。CPUやグラボを交換する以上の性能アップは無いですが、同じCPUとグラボ 使うならオーバークロックしたメモリを使った方が作業効率が良いです。
描画処理のスムーズ化
フォトショップやイラストレーターなどの描画ソフトはメモリにより描画の履歴を覚えたりしてますので、単純にそこらへんの処理能力が上がります。多くのレイヤーを使い分けるようなイラストを書くぶんには恩恵も大きいです。
ゲームのフレームレートの向上
3DCGを多用するような負荷の高いゲームの場合、描画の効率が上がり、ゲームではちょっとだけフレームレートも上がります。性能の良い高価なグラボを使うと、より大きく効果が得られる。でかいところでは20ほどフレームレートが上がることもあります。しかし、通常の作業をする場合にはほとんど恩恵は感じられませんので、高級なハイエンドゲーミングPCなどで感じられる恩恵です。
メモリのオーバークロックは必要?
フォトショップで何十枚にも及ぶレイヤーを使うとかやたらと高画質のものを扱うとか、動画編集ソフトで、やたら高解像度なものを扱うとか、PCゲームを高解像度で遊びたいとかでもなければ、メモリをオーバークロックする必要もなく、オーバークロックしないなら、発熱もしないため、ヒートシンクも必要無い状態になります。よほどの高負荷作業をPCで行う必要のある人でなければ、メモリにわざわざヒートシンクなんて付けなくとも良いでしょう。むしろ、M2SSDにヒートシンクを付け、CPUやグラボの冷却を考えたほうが得策だと思います。
ヒートシンクは通常の使用であれば要らない
メモリのヒートシンクについて、「基本的には不要」という答えで良いでしょう。CPUわグラボを限界まで性能を上げていて使用していて、あとはメモリくらいしか改善するところが無いというならば、あっても良いですが、あえてメモリのヒートシンクから揃える意味は無いように思います。メモリのヒートシンクを買い直すならば、私は他のパーツの購入に力を注いだほうが良いと思えます。